新入社員オンボーディング資料をAIで作る方法と注意点
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毎年この時期になると、オンボーディング資料の準備に追われていませんか?
「去年と同じ内容でいいのか」「部署ごとに資料がバラバラで統一感がない」「そもそも何を盛り込めばいいかわからない」——こうした悩みは、人事担当者や現場のトレーナー役を任された方なら一度は経験しているのではないでしょうか。特に、兼任で担当している場合は本来の業務と並行しながら資料を整備しなければならず、毎年同じ苦労を繰り返しているケースも多いようです。
この記事では、AIを使ってオンボーディング資料の作成をどう効率化できるか、具体的な手順とプロンプト例を交えて解説します。
オンボーディング資料の作成でよくある「詰まりポイント」
毎年ゼロから作り直している問題
オンボーディング資料の作成で最初に壁になるのが、「何を書けばいいかわからない」という構成の問題です。業務フロー・社内ルール・ツールの使い方・よくある質問——盛り込むべき要素は多いのに、テンプレートが整備されていない組織では毎回ゼロから考えることになります。
正直なところ、この「構成を考える作業」が最も時間を奪うフェーズかもしれません。書き始める前の段階で力尽きてしまい、結果的に「とりあえず昨年のものを流用」という判断になりがちです。
部署ごとに品質がバラバラになる問題
もう一つよくあるのが、資料の品質が作成者によって大きく異なるという課題です。文章が得意な人が作った資料と、そうでない人が作った資料では、新入社員が受け取る情報の量も理解しやすさも変わってしまいます。
これは「その人の能力の問題」ではなく、標準化されたフォーマットや下書きが存在しないことが原因である場合がほとんどです。AIを活用することで、この「品質のムラ」を減らせる可能性があります。
AIがオンボーディング資料作成に向いている理由
結論から言うと、AIはオンボーディング資料の「構成の叩き台づくり」と「文章の下書き生成」に非常に向いています。
構成の提案が得意
AIは「新入社員向けの業務マニュアルに必要な項目を列挙してください」という問いかけに対して、抜け漏れの少ない構成案を即座に提示してくれます。人間が一から考えると30分かかる作業が、AIなら数秒で叩き台を出してくれるかもしれません。
文体の統一に使える
複数人で分担して資料を作る場合、AIに「です・ます調で統一し、読み手は社会人1年目を想定して書いてください」と指示することで、文体や難易度をある程度そろえることができます。
ただし、AIが苦手なこともあります
一方で、以下の点には注意が必要です。
- 社内固有のルール・用語・文化はAIには学習されていないため、必ず人間が加筆・修正する必要があります
- 機密情報や個人情報を含む内容をそのまま入力することは避けるべきです
- AIが生成した文章が正確かどうかは、必ず担当者が確認する必要があります
AIは「ゼロから1を作る補助」として使うのが現実的で、完成品をそのまま使うのは向いていないと考えておくほうが安全かもしれません。
AIでオンボーディング資料を作る3ステップ
ステップ1:資料の構成をAIに提案させる
まず、どんな資料を作りたいかをAIに伝え、構成案を出してもらいます。この段階ではざっくりとした指示でも構いません。
基本プロンプト例:
新入社員向けのオンボーディング資料を作成したいです。
対象は営業部門に配属される新卒社員です。
資料に含めるべき項目を、章立てで提案してください。
読み手は社会人経験のない20代前半を想定しています。
このプロンプトを使うと、「会社概要・業務フロー・使用ツール一覧・よくある質問・緊急連絡先」といった構成案が返ってくることが多いようです。出てきた案をそのまま使うのではなく、「この項目は不要」「この内容を追加したい」と編集することで、自分たちの現場に合った構成に仕上げていきます。
ステップ2:各セクションの下書きをAIに書かせる
構成が決まったら、セクションごとに下書きを生成します。このとき、できるだけ具体的な情報をプロンプトに含めるほど、使えるアウトプットが返ってきます。
下書き生成プロンプト例:
以下の情報をもとに、新入社員向けの「業務フロー説明」セクションを
です・ます調で書いてください。
読み手は社会人1年目を想定し、専門用語には補足説明を加えてください。
【含めたい情報】
- 受注後、まず〇〇システムに案件を登録する
- 登録後は上長に確認メールを送る
- 承認が下りたら顧客へ連絡する
このように、AIへの指示に「含めたい情報」を箇条書きで渡すと、文章として整形された下書きが得られます。意外な落とし穴だったのが、情報を渡さずに「業務フローを書いて」と指示してしまうケースで、この場合は一般論しか返ってこないため、ほぼ使えない内容になりがちです。
ステップ3:人間が確認・加筆して完成させる
AIが生成した下書きをそのまま使うのは危険です。必ず以下の観点で確認・修正を行いましょう。
- 社内固有の用語・略語が正しく使われているか
- 手順に抜け漏れや誤りがないか
- 読んで意味が通るか、新入社員が理解できる表現か
- 機密情報や個人情報が含まれていないか
このステップを省略すると、誤った情報が資料として残ってしまうリスクがあります。AIはあくまで「下書きを出すツール」と位置づけ、最終判断は必ず人間が行うことが重要です。
AIオンボーディング資料作成の強みと見落としがちな注意点
強み:スピードと構成の網羅性
AIを使う最大のメリットは、構成の叩き台を短時間で作れることです。人間が「何から書こう」と悩む時間を大幅に短縮できる可能性があります。また、AIは「よくある質問(FAQ)」のセクションを作る際にも力を発揮します。「新入社員がよく疑問に思うことを20個列挙してください」と指示するだけで、想定外の質問項目が出てくることもあり、資料の網羅性が上がるかもしれません。
注意点:社内情報の取り扱いとセキュリティ
一方で、気になるのがセキュリティの問題です。多くのAIツールは入力した内容が学習データに使われる可能性があるため、社内固有の機密情報・個人情報・未公開の業務プロセスをそのまま入力することは避けるべきです。
使う前に、組織が導入しているAIツールの利用規約や情報セキュリティポリシーを確認しておくことを強くおすすめします(最新の情報は各ツールの公式サイトでご確認ください)。
注意点:AIの出力は「正確性の保証がない」
AIが生成した文章には、事実と異なる内容や不自然な表現が混入することがあります。特に法律・規程・社内ルールに関わる記述は、担当部署や専門家への確認が必要です。「AIが書いたから正しいはず」という前提で資料を配布してしまうと、新入社員に誤った情報が伝わるリスクがあります。
AIを使うべき場面・人間が判断すべき場面
AIに任せてよい作業
- 資料の章立て・構成案の提案
- 各セクションの文章の下書き生成
- FAQ項目の洗い出し
- 文体・表現の統一(リライト)
- 既存資料の要約・整理
人間が必ず判断すべき作業
- 社内固有のルール・文化の記述
- 法令・規程・コンプライアンスに関わる内容の確認
- 新入社員に伝えるべき優先順位の判断
- 完成した資料の最終承認
- 機密情報・個人情報の取り扱い判断
この区分けを意識するだけで、AIを使ったときの「使えない資料ができた」という失敗を減らせる可能性があります。
よくある質問と回答
Q1. 無料のAIツールでもオンボーディング資料は作れますか?
無料版のAIツールでも、構成の提案や文章の下書き生成は十分に行えます。ただし、無料版は入力できる文字数に制限がある場合や、出力の精度が有料版より低い場合があります。まずは無料版で試してみて、業務に合うかどうかを確認してから有料版の検討をするのが現実的かもしれません(各ツールの最新の料金・機能は公式サイトをご確認ください)。
Q2. プロンプトを工夫しないと使えない出力になりますか?
「情報が少ないプロンプト」では一般論しか返ってこないことが多いです。「対象者・目的・含めたい情報・文体の指定」をセットで伝えることで、実務に使いやすいアウトプットが得られやすくなります。最初はうまくいかなくても、プロンプトを少しずつ調整していくと精度が上がっていくことが多いようです。
Q3. 既存の資料をAIでリニューアルすることはできますか?
既存資料の内容をテキストで貼り付けて「読みやすく整理してください」「です・ます調に統一してください」と指示することで、リライト補助として活用できます。ただし、社内の機密情報が含まれる場合は、入力前にセキュリティポリシーの確認が必要です。
今日からできる一つのアクション
オンボーディング資料の作成にAIを活用するうえで、最初の一歩として試してほしいのが「構成案の生成」です。
今すぐ使えるChatGPTや類似ツールを開いて、「新入社員向けの〇〇部門オンボーディング資料の章立てを提案してください」と入力してみてください。返ってきた構成案を見るだけでも、「この項目が抜けていた」「この順番は変えたほうがいい」という気づきが得られるはずです。
AIを完璧なツールとして期待するのではなく、「構成を考える壁打ち相手」として使うイメージが、長続きするコツかもしれません。
業務効率化プロンプト集をnoteで公開中
本記事では基本的なプロンプト例を紹介しましたが、
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コピペしてすぐ使える完全版です。
